複数の居住者が集まって生活をするシェアハウスでは、稀に騒音トラブルが起こることがあります。トラブルの原因は多種多様であり、気づかずに行っている行動が原因となることもあるかもしれません。
この記事では、シェアハウスで起こる騒音トラブルを、個室と共用部別に解説します。
記事の後半では、騒音トラブルを回避する方法を解説しているため、シェアハウスへの入居を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
シェアハウスの個室で起こる騒音トラブル
始めに、シェアハウスの個室で起こりやすい騒音トラブルを4つ解説します。
アラーム・目覚まし
学生、社会人にかかわらず、多くの方が朝起きるときに、アラームを使います。このアラームの音が原因で、騒音トラブルに発展することがあります。
最大の問題は、アラームが鳴り続けることです。
アラームの音量や鳴る時間帯も重要ですが、鍵付きの個室であれば、アラームが鳴り続けると当人しか解除できなくなることが問題となってしまいます。
シェアハウスでアラームを使う際は、スヌーズの利用を控える、他の居住者の迷惑になることを考え、鳴ったらすぐに起きて止める意識を持ちましょう。
テレビ・音楽
シェアハウスによっては、各個室にテレビが付いているところもあります。
しかし、夜中の静まり返った時間帯にテレビを付けているとどうしても、テレビの音が隣の部屋に聞こえてしまいます。音量や時間帯によっては、トラブルに発展する可能性があるでしょう。
また、イヤホンやヘッドホンをせずに音楽を聞くのも、他の居住者の迷惑になるため注意してください。
ハウスルールによって、テレビや音楽をスピーカー再生してもよい時間が決まっている場合は、必ず厳守しましょう。夜間はスピーカーではなく、イヤホン・ヘッドホンをして、音漏れのない音量であれば、テレビや音楽を楽しめます。
日中帯も、他の居住者が穏やかな休日を満喫している可能性があるため、ボリュームには注意しましょう。
電話・話し声
テレビ・音楽と同様に、電話や居住者同士の話し声も、騒音トラブルの原因になりえます。テレビ・音楽は、イヤホン、ヘッドホンを使って、自分の耳にだけ音楽が届くようにできますが、電話では、自分の話し声のボリュームに注意しなければなりません。
特に友人や恋人とする夜間の電話は、話が盛り上がるにつれて、声のボリュームが大きくなります。日中帯もテレワーク中の居住者や、休日でゆっくり休みたい入居者がいる可能性を考慮し、声のボリュームには注意するのが無難です。
シェアハウスによっては、個室での電話が禁止されている物件もあるため、騒音トラブルを避けたい方は、そちらの利用も検討しましょう。
恋人・友人の連れ込み
シェアハウスによっては、恋人や友人を自室に招待できる場合があります。ただ、あまりにも盛り上がってしまうと、他の居住者の迷惑になるため、注意が必要です。
ハウスルールで恋人・友人を泊めることが禁止されているにもかかわらず、そのルールを破って連れ込んでしまえば、警告や退去といった措置となる場合があるため、必ずハウスルールに従いましょう。
シェアハウスの共用部で起こる騒音トラブル
ここからは、シェアハウスの共用部で起こる騒音トラブルを3つ解説します。
時間外の洗濯機やシャワーの使用
シェアハウスは、多くの住宅設備を共有して使用します。中には、居住者ごとに使用可能な時間帯が区切られているところや、7時〜23時といった指定時間内に、居住者同士で譲り合って使用するところもあります。
住宅設備を使用する際に、最大の問題となるのが、時間外の使用です。特に早朝・深夜の洗濯機やシャワーは、大量の水が流れるため、大きな音を発生させます。シャワーを浴びた後のドライヤーの音も騒音トラブルの原因になるため、時間内の利用を厳守しましょう。
リビングでの話し声
居住者で雑談をしているときや、友人・恋人を共用部に招いたときに、話し声が大きいと、個室にいる他の居住者に迷惑をかけてしまうことがあります。
ただ、これに関しては、共用部と個室まで距離があって壁が厚い物件を選ぶ、時間帯や声のボリュームに注意することによって回避可能なトラブルです。
リビングでのイベント
居住者同士の仲が良い場合、各自の誕生日や、クリスマスにイベントを開催することがあります。あまりにも盛り上がってしまうと、イベントに参加していない居住者の個室にまで響いてしまい、騒音トラブルに発展する可能性があるため、注意しましょう。
前もって全居住者に告知する、イベントを開催する時間帯や声のボリュームに注意するといった対策で、トラブルのリスクは抑えられます。
シェアハウスの騒音トラブルを回避する方法
ここからは、シェアハウスの騒音トラブルを回避する方法を4つ解説します。シェアハウスへの入居を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
ルールをしっかり守ること
シェアハウスには、他の居住者に迷惑をかけないように過ごすための規則である、ハウスルールがあります。そのルールの中に騒音トラブルにかかわる項目があった場合は、必ず目を通して、遵守しましょう。
友人や恋人の連れ込みによる騒音対策のために、入居者以外を物件に入れること自体を禁止しているシェアハウスや、条件付きで招待が許されているところもあります。
たとえば日中の訪問はOK、女性専用の場合は男性入室禁止、夜10時以降の訪問は原則禁止といった条件です。違反した場合は即刻退去や違約金が発生といったルールがあった方が、自分を含めて居住者に緊張感が生まれ、トラブルの防止につながります。
防音に関することを契約前に聞いておくこと
入居する前に、シェアハウスの運営会社に物件の防音性能について質問しておきましょう。
家の構造や壁の厚さだけでは、どのくらい防音性能があるか判断できないため、この物件で騒音トラブルが起きたことはあるか、ある場合はどれくらいの頻度か、といった点を確認しておくのがおすすめです。
あわせて、騒音トラブルが発生した時に運営会社はどのような対応を取るのか聞いておくと、有事の際に対応してくれる会社なのかどうかがわかり、入居を決める判断材料になります。
ネット上で入居者の口コミを確認しておくこと
運営会社に質問した後は、SNSや口コミサイトを使って物件の口コミを確認してみましょう。
運営会社の話だけを聞くよりも、ネット上の口コミを見て、情報をたくさん持っていた方が、的確な判断がしやすくなります。新築の場合は難しいですが、建てられてから数年経過している物件であれば、相応の数の口コミが溜まっています。
必ず自分自身で物件を内覧すること
運営会社から話を聞いて、口コミを確認したら、最後に自分の目で物件の状況を確認しましょう。最寄駅からのアクセスや、どういった居住者がいるのか、清掃状況といった、気になるポイントをチェックできます。
また、日中の居住者が不在のタイミングを見計らって内覧することで、実際にどれくらいの声量・音量を出せるのかが確認可能です。
まとめ
シェアハウスで起こる騒音トラブルは、多岐にわたります。
テレビ・音楽
電話・話し声
恋人・友人の連れ込み
共用部 時間外の洗濯機やシャワーの使用
リビングでの話し声
リビングでのイベント
個室で発生する騒音トラブルは、アラームや、テレビ、音楽の音量が迷惑になるパターンと、自分や、部屋に招待した方の話し声が迷惑になるパターンの2種類があります。
「他の居住者に迷惑をかけないように」という意識を持って生活することで、住む人みんなが暮らしやすい家となるでしょう。共用部の騒音トラブルもまた、ハウスルールを守るだけで防ぎやすくなります。
騒音問題を避けるために、運営会社への質問、口コミの確認、直接物件を内覧する3ステップを必ず行いましょう。