シェアハウスにはさまざまな物件があります。適当に選んでしまい、後から失敗したと悔やむこともあります。一人暮らし物件とは違って、共同生活ならではのハウスルールや入居者の雰囲気といった要素を確認することが、シェアハウス選びでは大切です。
この記事では、シェアハウスの選び方6選と、シェアハウス選びに失敗しないためのポイントを解説します。シェアハウスへの入居を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
シェアハウスの選び方6選
シェアハウスを選ぶ際にチェックしておきたいポイントは下記の6つです。
・初期費用
・家賃や共益費など
・キャンペーンの内容
・立地の良さ
・物件の設備
・運営会社
コストカットが目的でシェアハウスへの入居を考えている人は、初期費用と家賃・共益費を重点的にチェックしておきましょう。
初期費用
一人暮らし物件と違い、シェアハウスは基本的に敷金と礼金がかかりません。また、シェアハウスの場合、運営会社や物件によっては、事務手数料や契約手数料、仲介手数料といった手数料が不要の場合もあるので、さらにコストカットできる要素があります。
一般的に賃貸物件の契約を更新する場合、更新料や事務手数料が発生します。シェアハウスによっては、定期賃貸借契約を採用している場合があります。定期賃貸借契約は、契約期間満了後に更新契約をするのではなく再契約を結ぶ形式のため、更新料なしで同じシェアハウスに継続して住むことができます。
保証金は、敷金のように退去や退室の際に部屋の修繕やクリーニングに使われるお金です。余ったお金は返金されますが、余剰金額を全額返金される場合と一定の額しか返金されない場合があるため、入居前に確認しておきましょう。
初期費用をできるだけ抑えたい人は、信頼できる物件紹介会社に見積もりを依頼して、初期費用の内訳を確認しましょう。どの部分にお金がかかっていて、どこを節約できるのかが分かります。
家賃や共益費など
家賃と共益費は物件によってさまざまです。毎月固定費としてかかる家賃や共益費が高すぎると生活費を圧迫するため、家賃や共益費は慎重に設定しましょう。家賃と共益費を合わせて、手取り金額の3分の1程度に抑えると、無理のない生活ができます。
シェアハウスの共益費は、共用部分の維持・清掃に使われるだけでなく、電気、ガス、水道、Wi-Fi費用が含まれていることが多いです。共益費が極端に安い場所は、これらのライフラインにかかる費用が別途請求される可能性があるため、入居前に共益費の内訳は必ず確認しておきましょう。
キャンペーンの内容
シェアハウス物件によっては、一定期間の家賃割引などのキャンペーンを実施している場合があります。キャンペーン内容はさまざまなので、割引額、割引適用期間、最低居住期間といった要素を確認して、キャンペーン割引が最大限適用される物件を選ぶとお得です。
立地の良さ
シェアハウスは一人暮らし物件同様に立地も選び方のポイントになります。スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストアといった日用品が購入できる場所が近くにあると、いざという時に便利です。一般的に駅に近い物件ほど家賃は高くなるため、駅へのアクセスを重視するか、家賃の安さを優先するかバランスを取る必要があります。
物件の設備
シェアハウスは最低限の家具・家電が付いていることが特徴です。洗濯機、コンロ、電子レンジ、冷蔵庫、エアコン、クローゼット、椅子、机といった家具・家電が備わった物件を選ぶと、引っ越しの負担が軽くなります。物件によって宅配ボックス、オートロックといった設備や、テレビ、調理器具、食器といった共有物に差があるため、入居前に確認しておきましょう。備え付けではない家具・家電は実費で用意しなければなりません。
移動の際に、自転車やバイク、自家用車を使う人は、物件の敷地内に駐車場や駐輪スペースがあるかどうか確認しておきましょう。月極駐車場よりもシェアハウスの敷地内に停めた方が、費用が安く、有事の際にすぐ利用できます。
運営会社
シェアハウスで生活する中で、何かあった時に頼りになるのは運営会社です。そのため、緊急事態の改善に積極的な運営会社がおすすめです。トラブル発生時に迅速な対応をしてくれる会社もあれば、何もしてくれない会社もあります。連絡のスピードや共用スペースの清掃頻度なども、運営会社によって差が生まれます。
入居前に、この物件ではどういったトラブルが発生するのか、運営会社はどのように対応してくれるのかといった質問をしておくと安心です。
シェアハウスの内覧時に確認すべきこと
一人暮らし物件の場合、直接内覧できなくても、オンライン内覧やホームページ上の写真や動画で間取りや設備を確認できます。しかし、シェアハウスは共同生活を送る場所ということもあり、一人暮らし物件を選ぶ時とは違うポイントがあります。
シェアハウスの内覧時にチェックするべきポイントは下記の5つです。
・ハウスルール
・感染対策
・個室の壁の厚さ
・駅からの距離
・物件や入居者の雰囲気
ハウスルール
シェアハウスは共同生活です。入居者全員が気持ちよく過ごせるよう共同生活におけるルール、いわゆるハウスルールが決められている場合があります。ハウスルールを気にせず入居してしまうと、当たり前に思っていたことが禁止されていて、思わぬトラブルになってしまうこともあります。
例えば、喫煙の可否、バーベキューや花火といった火気使用の可否、楽器演奏のルール、ペット飼育の可否、友人や家族の立ち入りのルールなど、さまざまなハウスルールがあります。妥協できるポイントと譲れないポイントをリストアップして、優先度を付けるのがおすすめです。
感染対策
シェアハウスは設備を共有して使うため、一人暮らしの場合より感染症リスクが高まります。運営会社と入居者が感染症対策に積極的かどうかチェックしておきましょう。手洗い・うがいが励行されているか、アルコール除菌液や石鹸は設置されているか、共用部は換気しやすい造りになっているかなど、内覧時に確かめましょう。
個室の壁の厚さ
シェアハウスには共用スペースと個室スペースがあります。個室間の壁が薄いと、生活音や騒音がきっかけでトラブルになる可能性があるため、必ず確認しておきましょう。朝早く活動する人と夜から活動する人のように、生活リズムに大きな差があると、お互いの生活音が気になる可能性も高くなります。友人との通話の声や何気ない生活音が他の入居者の迷惑になるかもしれないので、個室の壁の厚さは事前に確認しておきましょう。
駅からの距離
駅からの距離も必ず確認しておきたいポイントです。ホームページ上では、徒歩10分と書いてあっても、人によって歩くスピードは違い、道中に急な坂道や階段があるとさらに時間がかかってしまいます。人通りや街灯といった安全面も確認しておきましょう。
物件や入居者の雰囲気
重ねての説明にはなりますが、シェアハウスは共同生活です。一人暮らしの近所付き合いとは違い、家具・家電を共有し、日常的に顔を合わせる人ですので、どのような人が住んでいるのか確認しておきましょう。
内覧は、共用スペースや個室はどのような造りになっているのか、日当たりは良いか、設備は清潔に保たれているかといった点を自分の目でチェックする良い機会になります。
まとめ
シェアハウスを選ぶ際は、初期費用、家賃や共益費、キャンペーンの内容、立地の良さ、物件の設備、運営会社の6つに着目しましょう。特に初期費用や家賃・共益費、キャンペーン内容は、コストカットにつながる重要な要素です。立地の良さと物件の設備は、自分の希望に合った物件を選ばないと後悔につながります。
シェアハウスを内覧する際は、下記5つのポイントに注意しましょう。
・ハウスルール
・感染対策
・個室の壁の厚さ
・駅からの距離
・物件や入居者の雰囲気
これらはホームページで物件の情報を見ても
実感が湧きづらい要素です。内覧時のスタッフに気になる点を質問しつつ、自分の目で見て確かめると失敗しづらいため、シェアハウスの内覧には必ず行きましょう。