初期費用や家賃が非常に安く、さまざまな人との交流ができるなどメリットが多いシェアハウスですが、必ずしもよい面ばかりではありません。
シェアハウスはあくまでも第三者との共同生活で、ルールがある程度決められているため、一人暮らしにはないあらゆるストレスを抱えてしまう可能性があるからです。
そこで当記事では、シェアハウスに住む上で、事前に知っておくべき後悔しやすい点や、入居した後に後悔しないための具体的な対策案を詳しく解説いたします。
入居者がシェアハウスで後悔しやすい点
実際にシェアハウスに住んだ際に後悔しがちな点は、主に5つにまとめられます。
住人との生活リズムや価値観が合わない
同居人同士で職種も違えば、生活リズムも自然と異なることが普通です。そのため、自分が寝ている時間帯に出勤する人がいてもおかしくありません。
たとえば夜間に出かける同居人がいれば、睡眠中に意図せず起こされてしまうなど、生活音に関してのストレスを抱えてしまうでしょう。
また、中には同居人同士で仲よくなり、個室やリビングでお酒を飲みながら語らい、無意識のうちに大きな声で会話するなどしてしまい迷惑をかけられてしまうかもしれません。
そのほか、共同生活する上では、どうしても今まで育ってきた中での個人の習慣が出てしまいます。物の置きっぱなしや、使った食器をすぐに洗わないなど、細かな習慣や価値観のずれがストレスになるかもしれません。
プライベートがなかなか確保できない
シェアハウスでは自室以外が共有スペースになるため、自分の部屋を一歩でも出ればプライベートを確保できません。
自分の部屋で完全にこもらない限り、別の入居者からの視線をどうしても感じるでしょう。
好きなときにお風呂やトイレを利用できない
シェアハウスではビジネスホテルやマンスリーマンションのように、一人に対して一台ずつトイレやシャワーが備え付けられているわけではありません。物件ごとに差はあるものの、入居者3人以上に対して1,2個など個数が十分ではないこともあるでしょう。
たとえば「15人の入居者に対してトイレが1つだけ」というように入居者数とトイレの数が割に合わない物件であれば、どうしてもトイレの待ち時間が長くなり長蛇の列ができるかもしれません。
そんな入居者とトイレの個数がまったく合わない物件では、トイレするためにわざわざ外出するような事態になってしまいます。トイレのほかにもシャワーや風呂場に関しても同様です。
シェアハウスを選ぶ際には入居人数だけではなく、水回りの環境を事前にチェックしておきましょう。
気軽に恋人や友人を呼べない
シェアハウスでは防犯/セキュリティ対策として、物件ごと来客に対してのルールがあります。恋人や友人を呼ぶ予定がある場合は、事前に管理会社の方に詳しく問い合わせしておきましょう。
「バレなければ問題ないだろう」と思い、ルールを破って恋人や友人を連れ込むと、罰則を受けて退去せざるを得ない状況になるかもしれません。ルールを破ることは別の入居者への迷惑行為にもなるため、決められたルールは守るようにしてください。
思っていたより部屋が狭い
部屋の大きさは事前に確認したものの「実際に住むと思っていたより狭い」と感じることもあるでしょう。
その場合でも備え付けのベッドの撤去や、部屋全体の模様替えは簡単にはできません。できる限り部屋を広く使う工夫で補う必要があります。
入居後に後悔しないためには
いざシェアハウスに引っ越して「こんなはずじゃなかった」と後悔しないための対策を5つ解説していきます。
費用の安さだけで選ばないようにする
職場までの距離が近い上に家賃も安いとなれば、すぐにでも引っ越ししたいと感じるかもしれません。
しかし、相場からかけ離れて安いシェアハウスは、設計や構造に不備がある物件の危険性があるので注意が必要です。もともとは2~3人用のマンションを買い取り、無理して中に複数個の部屋を作り、シェアハウスを運営しているようなケースです。そのような物件であれば、部屋が狭いだけではなく生活音が自室に響いてくるかもしれません。
トイレや浴室の数が1つしかなく、待ち時間ばかりで不便を感じるでしょう。また、脱法ハウスでないとしても、相場に比べて安すぎる場合は以下のことに注意してください。
・備品が古く壊れやすい
・トイレやシャワーの数が少ない
・壁が薄く生活音が自室に響く
・自室のベッドがきしむ
「なぜこんなに安いの?」と感じた場合は、住んでから後悔しないためにも口コミや評判を調べておいてください。
興味のあるシェアハウスを必ず内覧する
ネット上で住んでみたいと思い興味が湧いたシェアハウスでも、すぐに契約することは推奨できません。ネット上で見るだけではわからない点が多く、住んでから後悔してしまうケースがあります。
気になるシェアハウスがあれば必ず内覧するようにしてください。とくに共有スペースから聞こえる会話、廊下や隣の部屋からの生活音が、どのくらい自分の部屋に響くか「壁の厚さ」のチェックは欠かせません。
また、物件の周辺にはどんな施設や店舗があるかも欠かさず見ておくとよいでしょう。近くにあった方がよいものは、交番や総合病院、コンビニエンスストアなどが挙げられます。交番や病院があれば事件や事故、病気になっても対応が可能なので安心です。
そのほかには私物が盗まれないように、セキュリティ対策もしっかりされているかの確認も重要です。
ハウスルールを確認しておく
余計なトラブルが起きないように、シェアハウスではある程度物件ごとにルールが定められています。不動産業界で統一されたルールはなく、物件によって独自の決まりがあります。
たとえば来客に関してのルールは完全にNGなところから、一定の条件内であればOKなところまでさまざまです。また、宿泊するさいに追加料金が発生するところもあります。ルールを知らないまま友人を招いて、ルール違反しないよう注意してください。
また、洗濯機や浴室の使用時間に関する決まりもあります。同居人に迷惑をかけトラブルにならないためにも、共有部分の利用可能な時間帯は必ず押さえておくようにしてください。
入居者の属性を教えてもらう
意外に見落としがちなチェックポイントとして同居人の属性は把握しておきましょう。「このシェアハウスに住んでいる人はどんな人たちか」というのを教えてもらい、入居した後に後悔しないようにしておくのがおすすめです。
男女比や年齢層、職種などは問い合わせておくと、ある程度シェアハウスの雰囲気が掴めるのでおすすめです。そのほか、コミュニケーションを重視したい場合には「入居者同士の関係性は良好かどうか」も、あわせて聞いておくとよいかもしれません。
運営会社を慎重に選ぶ
シェアハウスの中では入居者同士の争いや近隣との問題をはじめ、あらゆるトラブルが起こる可能性は決して0ではありません。そのような際に、対応してくれるのが運営会社です。
運営会社によって対応の早さや質は異なります。対応の質が悪い運営会社が管理するシェアハウスの場合、トラブルが起きた際に大事になって日常生活や仕事に支障が出てしまう危険性があるでしょう。
そのためシェアハウスを選ぶ際には、運営会社にも着目しておくべきです。気になるシェアハウスがあれば、入居を決める前に運営している会社の口コミを検索してみてください。
まとめ
ここまででシェアハウスで後悔しがちなポイントとして、ほかの入居者との生活リズムや価値観が合わないことや、自室以外ではプライベートがなかなか確保できないこと、自分のタイミングで自由にお風呂やトイレを利用できないことなどを解説しました。
安さだけの判断はしない、必ず内覧するなど、ちょっとしたポイントを意識するだけでも、トラブルを防ぐことができます。
FRESHROOMでは、さまざま特徴を持つシェアハウスを内覧できるため、気になる物件があれば、お気軽にお問い合わせ・内覧予約を検討してみてください。