家族との暮らしや1人暮らしに限らず、暮らし方は多様化しています。他人と暮らす方法として、シェアハウスやルームシェアがありますが、両者にはさまざまな点で違いがあります。
そこで今回は、シェアハウスとルームシェアの違いについて解説します。
「他人と暮らすことに興味があるけれど、どちらが自分に向いているのかわからない」とお悩みの方に向けて、シェアハウスとルームシェアはそれぞれどんな人に向いているのかも見ていきましょう。
シェアハウスとルームシェアの違い
それぞれの違いについて、5つの項目に分けて見ていきます。
共有するのが住宅か部屋か
シェアハウスは住宅を共有します。住人それぞれに個室が割り当てられ、LDKやシャワールーム、トイレなどは共用スペースとして一緒に使います。
個室は鍵付きであることが多く、プライベートなスペースと共用スペースがあるのが特徴です。ただし、個室ではなく相部屋のケースもあります。
ルームシェアにおいて共有するのは部屋です。たとえばマンションの一室を借りて、友人や知人と部屋を分けて暮らすケースが該当します。賃貸で出された一戸建て住宅を借りて、複数人で共有するケースもあります。
管理会社や代表者の存在
シェアハウスの場合、管理会社や運営会社が存在します。運営側が生活上のルールを決め、入居者の募集や入居時の審査をしてくれます。
トラブルが起きた場合は管理会社を通じて契約書の内容に沿った形で解決していくのが基本です。
また、管理会社のスタッフなどが巡回するなど、スムーズな生活ができるように運営してもらえます。契約は各個人が管理会社と取り交わします。
ルームシェアは代表者となる住人が存在するのが一般的です。代表者が不動産会社と契約して物件を借りる方法と、ルームメイトそれぞれが不動産会社と契約する方法があります。
代表者だけが不動産会社と契約する場合でも、複数人で住む旨は連絡しておきます。諸事情でルームメイトが変わるときも同様です。大家さんの許可なしで又貸しすることは、民法などで禁止されているからです。
ルームシェアの場合は、生活するうえでのルール決めやトラブル発生時の解決は自分たちで行います。
住人の人数
シェアハウスは住宅を共有することから、施設の大きさによって人数に違いがあります。数名の物件もあれば、大規模な物件では100人以上になることもあるのです。新たな出会いや交流は生まれやすいでしょう。
一方でルームシェアの場合、部屋の広さにもよりますが、一戸建てなど広い部屋でも5名程度が最大といえます。
住人との関係
シェアハウスの場合、住人を募集するのは管理会社です。そのため、初めて会う人と一緒に住むことになります。
社会人の単身者や海外からの留学生なども入居しており、住人の年齢や国籍などもさまざまです。物件によっては年齢や性別の制限が設けられていることもあります。シェアハウスに住まなければ出会う機会がなかった人たちとも交流でき、人脈を広げられるでしょう。
一方でルームシェアは、友人や知人、兄弟姉妹、親戚など、もともと関わりのある人と一緒に住むケースが多いのが特徴です。
初期費用
どちらも1人暮らしにかかる初期費用よりは抑えられますが、シェアハウスの方が相場は低めです。
シェアハウスの初期費用としては、以下があります。合計して約10万円が相場です。
・保証金
・初月の家賃(日割り計算)
・初月の水道光熱費・共益費(日割り計算)
保証金は退去する際の部屋の修繕や清掃に充てられるものですが、FRESHROOMの場合は30,000円もしくは50,000円です。
ルームシェアの初期費用は、賃貸住宅を借りるときにかかるお金が必要になってきます。敷金や礼金、仲介手数料が高額になりやすく、シェアハウスに必要な保証金と比べると金額が大きくなりがちです。ただ、シェアする人数で負担を分けられます。
・敷金(家賃1~2か月)
・礼金(家賃1~2か月)
・仲介手数料(家賃1か月が上限)
・火災保険料
・初月の家賃
・家具家電の購入費用
・インターネット回線や電話回線を引くための初期費用
シェアハウスはこんな人におすすめ
シェアハウスがおすすめな人の特徴を3つご紹介します。
負担や手間を少なくして暮らしたい人
シェアハウスの場合、管理会社がルール決めや管理、トラブル発生時の対応などを行ってくれます。設備付きの物件であれば家具や家電をそろえる手間もなく、金銭的な負担も減らせます。初期費用が抑えられるのも特徴です。
ルームメイトが減る場合、ルームシェアだと1人あたりの家賃負担が増えますが、シェアハウスの場合は変わりません。入居者の募集も管理会社がしてくれるため、住人を探す手間も省けます。
そのため、生活するうえでの金銭的負担や手間を減らしたい人におすすめです。
防犯面を気にせず安心して暮らしたい人
1人暮らしで不在にしがちだと、防犯面が気になりますよね。シェアハウスは防犯面が気になる人にもおすすめです。
シェアハウスは同じ建物内に複数人が同居しており、住んでいる人数がルームシェアより多めのため、完全に留守の状態になりにくいのが特徴です。人の目による監視があれば、防犯面でも安心できるでしょう。
また、内部の防犯面も大切です。シェアハウスにはさまざまな人が入居するため、個室に鍵が付いている物件であればより一層安心できます。
立地がよい場所に住みたい人
通勤のしやすさや利便性などから、駅近などの好立地な場所に住みたい人にもシェアハウスはおすすめです。なぜなら、シェアハウスは立地がよい場所にあることが多いからです。
好立地だと土地の価格も高くなりますが、シェアハウスは一般的な住宅よりも多くの人が入居するため、運営会社の家賃収入が増えます。家賃を高額に設定しなくて済むので、利用者は人気のエリアでも相場価格の物件、あるいは相場よりややリーズナブルな物件を見つけやすいでしょう。
ルームシェアはこんな人におすすめ
次に、ルームシェアが向いている人の特徴を3つ見てみましょう。
仲のよい友人や知人と一緒に生活したい人
ルームシェアにおけるルームメイトは、友人や知人であることが一般的です。誰かと暮らしたいけれど初対面の人と暮らすことに抵抗がある場合は、気心の知れた友人やもともと知っている人と暮らせるルームシェアが向いています。
ただし仲のよい友人であってもルール決めは必要であり、家事の分担や自分のことは自分でやるなどの最低限のマナーは守ることが大切です。仲がよいとはいえ、相手に干渉しすぎないように注意する必要もあります。
1人で住むより条件の良い部屋に住みたい人
1人暮らしをする場合、初期費用や毎月の家賃、共益費、水道光熱費などはすべて1人で負担することになります。自分が支払える金額の範囲で部屋探しをするとなると、住みたいところに住めなかったり、立地条件があまりよくない場所に住むことになったりすることもあるでしょう。
ルームシェアであれば、家賃などの費用負担を住む人数で分けられます。1人暮らしよりも広さのある部屋を選ぶ必要があるためその分家賃は上がりますが、1人暮らしするよりもよい条件の物件で暮らせる可能性があります。
他人の常識や価値観を尊重できる人
住んできた環境が違えば、常識や価値観が違うのは当然です。ルームメイトが自分とは違った価値観を持っていたとしても、自分の価値観を相手に押し付けるとトラブルにつながりかねません。
たとえば掃除ひとつとっても、それぞれでやり方に違いがあるものです。相手と自分のやり方に違いがあるのは当たり前だととらえ、相手の常識や価値観を理解し、尊重できる人がルームシェアに向いています。
まとめ
シェアハウスとルームシェアは他人と一緒に生活する点では共通していますが、さまざまな点で違いがあります。たとえば管理会社や代表者の存在、共有するもの、住む人との関係性や人数、初期費用などが挙げられます。
両者の違いを理解し、自分にはどちらが合っているかを見極めましょう。
初期費用や手続き、生活の準備などの負担や手間を減らしたい場合や、防犯面が気になる場合、好立地な場所がよい場合はシェアハウスがおすすめです。一方で、友人や知人と住みたい人や1人暮らしよりは好条件な場所に住みたい人などはルームシェアが向いています。
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