今や、学生でも社会人でも英語が話せると、メリットが多い世の中になっています。しかし、社会人になってから英語を習得するのは、なかなか難しいでしょう。仕事をしながら英会話教室に通うのは、時間的にも金銭的にも大変なことです。
実は、社会人のシェアハウス住まいは、英語を習得するにあたってメリットが大きいといわれています。今回は、社会人の英語勉強法における、シェアハウスのメリットや注意点について解説していきます。
シェアハウスは学生や若者だけのものではない
シェアハウスといえば、学生や若い世代が入居するイメージが強いですが、実はそうでもありません。社会人にこそシェアハウスがおすすめである理由や、英語習得に役立つ理由について、みていきましょう。
多忙な社会人だからこそシェアハウスという選択
社会人は、勤務時間が長いことから、英会話教室へ通うのが困難であることが多いです。生活の拠点となるシェアハウスで英語の勉強ができれば、時間の節約にもなります。
とくに、外国人の入居者が多い物件では、英語を必然的に毎日使うことになります。そのため、教室に習いに行くよりも英語力が身につきやすいでしょう。シェアハウスは、多忙な社会人だからこそのメリットがあるといえます。
シェアハウスには外国人も多く入居している
外国人が入居しているシェアハウスは、日本にも多く存在しています。さまざまな国籍の人が集っているところでは、共通言語である英語が使われることが多いといわれています。
なかには、共同のスペースでは英語のみを使うハウスルールの物件や、英語のイベントやレッスンを開催しているシェアハウスもあるのだそうです。
いわば海外留学に近い環境下に身を置くことで、英語のヒアリング力やスピーキング力が身に付きやすくなります。そのため、シェアハウスを探す際には、外国人入居者の有無や多さについても確認しておく必要があります。
シェアハウスで英語力を鍛えるメリット
それでは、シェアハウスで英語力を鍛えるメリットについて、具体的にみていきましょう。
毎日の暮らしのなかに英語がある
何といっても、やはり毎日の生活のなかに英語があるということは、最大のメリットといえるでしょう。英会話教室で授業を受けても英語に触れるのはその場限りですが、日常会話では日本語を使うため、英語力を上げることは難しいといわれています。
とくに、英語力を上げるには、アウトプットすることが大切だといわれています。外国人が多く住んでいるところでは、学んだ英語をすぐにアウトプットできます。
生活のなかで、英語に存分に触れられるシェアハウスでは、スピーキング力・ヒアリング力ともに鍛えることができるでしょう。
ネイティブな発音と表現を学べる
ネイティブな発音と表現を学べるということも、大きなメリットのひとつでしょう。日本人講師の英会話教室では、なかなか学びきれない部分まで習得することができます。
細かい言い回しや表現については、英語を母国語とする人との会話からでしか学ぶことができません。そうしたことを身につけられると、実用性の高い英語を話せるようになります。実際に海外に行ったとき、現地の外国人とスムーズな会話が可能でしょう。
ただし、入居するシェアハウスに英語を母国語とする外国人が多いか、あらかじめチェックしておく必要があります。
語学にとどまらない知識を得られる
さまざまな国の人たちと交流できるということは、それだけ新しい文化や価値観に出会えるということです。語学にとどまらず、さまざまなことを学べるということも大きなメリットではないでしょうか。
新しい文化や価値観に触れることで、視野が広がり、世界の国に関心や興味を持ちやすくなります。物事に対する考え方が、よりよい方向に変わることもあるでしょう。
また、これまであまり外国に対してよい印象を抱いていなかった人も、ポジティブな印象に変わることがあります。外国は知らないところだと思っていると、自然と恐怖心を抱いてしまっていることがあります。
しかし、外国人と生活することで外国は未知のものではなく、身近な存在となるため、ポジティブな印象を抱くようになります。
ダイレクトな国際交流ができる
外国人とダイレクトに交流ができるのも、魅力的ではないでしょうか。世界のさまざまな国について知ることができるため、それだけ好きな国が増えるということになります。
また、なかには、外国人との生活を経て、内向的な性格から積極的な性格に変化したという人もいます。現在、自分の性格にマイナスイメージを持っていても、シェアハウスで生活をすることで、何らかの変化を感じられるかもしれません。
シェアハウスに入居するときの注意点
英語を習得するうえで多くのメリットがあるシェアハウスですが、知らずに入居すると後悔することもあります。実際に入居するときの注意点として、どのようなことが考えられるのでしょうか。
ハウスルールを尊守する
シェアハウスには、生活するうえでルールが定められていることがあります。たとえば、夜遅い時間に騒がない・トイレを使用後はドアを閉める・食後は食器を洗う、などです。
日本と外国では、生活における文化や価値観が異なります。ルールを定めていないと、お互いが不快に感じてしまうこともあるでしょう。
自分ひとりの生活であれば好きなように行動できますが、共同生活を送るためには、ルールに従って行動しなければなりません。日本人も外国人もお互いに快適に過ごすためには、ルールを守って生活することが大切です。
相手も一般の入居者である点を忘れない
英語を学びたい一心でシェアハウスに入居する場合、ついつい外国人に、英語のことを教えてもらいたくなるものです。
しかし、相手も一般の入居者です。英語を教えたいと思って住んでいる人は別ですが、そうではない場合、あまり執拗に質問されると、ストレスに感じる人もいるでしょう。
また、話す声が大きい人や、英語のなまりが強い人など、住人にもさまざまな人がいます。相手に完璧を求めすぎると、自分自身が疲れてしまうことがあります。そのため、英語を話す住人たちも、あくまで一般の人であることを忘れないようにしましょう。
入居者は頻繁に入れ替わる可能性がある
シェアハウスは、賃貸の物件と違って、契約年数が短いことが特徴的です。短期契約の場合は、1か月から対応しているところもあります。そのため、入居しているメンバーが頻繁に入れ替える可能性が高いといえます。
そのため、せっかく仲よくなれても、共同生活を送れなくなってしまうこともあります。また、人が頻繁に入れ替えることに対して、ストレスを感じてしまう人もいるでしょう。シェアハウスは自由度が高い分、人との出会いや別れが多い場所だといえます。
文化の違いを尊重する
共同生活を送るうえで大切になるのが、相手の文化を尊重することです。文化や価値観は、その人が生まれてきてから大切に養ってきたものです。
否定されると、誰しも穏やかな気分ではいられません。実際に、文化や価値観の違いが原因で、トラブルに発展するケースもあるそうです。
たとえば、日本人は思ったことを口にするよりも、空気を読むことを得意とします。一方で、外国人は、はっきりと口に出して伝えることが一般的です。このような違いから、トラブルが生じるケースがあります。
相手の文化や価値観をすぐに受け入れることは難しいですが、否定せずに、理解しようとすることが大切です。
まとめ
習いごとに通う時間が少ない社会人が、英語を習得したい場合には、シェアハウスでの生活がおすすめです。
実際に英語を話す外国人と生活をともにすることで、ネイティブな発音や細かい表現方法を身につけることができます。英会話教室に通うよりも、時間も費用も節約することができるでしょう。
ただし、自分自身と文化や価値観の違う外国人と共同生活を送ることになるため、ハウスルールをきちんと遵守し、相手の文化や価値観を尊重することが大切です。
また、シェアハウスは賃貸の物件に比べて契約期間が短いことが多いため、頻繁に入居するメンバーが変わるということも、念頭に置いておく必要があります。
いくつか注意点はあるものの、それを上回るメリットがたくさんあるのがシェアハウスです。ぜひ英語学習に興味のある人は、シェアハウスを検討してみてはいかがでしょうか。