引っ越しの際、できるだけ費用が安く済む方法がないか考えている方も多いでしょう。引っ越し費用を抑えるにはいくつかのポイントがありますが、大きく影響するのは、引っ越しをする時期です。
本記事では、どのような時期に引っ越しをすれば費用を安く抑えられるのかを紹介します。さらに細かく、引っ越し費用が安い曜日や時間帯などもお伝えしますので、ぜひ参考としてお役立てください。
引っ越し料金が安い時期
引っ越し料金をなるべく安く抑えるには、時期を選ぶのがポイントです。転職や転勤では、時期を選ぶのは多少難しいかもしれませんが、引っ越し時期を意識するだけでも効果は少なからず出ます。どのような時期を選べばよいのか、具体的にみていきましょう。
通常期と繁忙期
引っ越しの時期には、通常期と繁忙期があります。通常期とは5〜2月のことで、引っ越し案件が少ないときです。一方、繁忙期は3〜4月で、引っ越しをする人がとても多くなります。
3〜4月の繁忙期は引っ越しを依頼する人が多く、業者は人手不足になりやすいため、費用が大幅に上がってしまいます。繁忙期の引越し費用は、通常期よりも2倍以上になるケースがほとんどです。
たとえば、通常期であれば単身者は3〜4万円ほどで引っ越しを依頼できますが、繁忙期では6〜10万円になることもあります 。人手不足になりやすい繁忙期は、希望日に引っ越しを受け付けてくれない場合も珍しくありません。
そのうえ費用が2倍以上になるので、できるなら通常期での引っ越しを検討したほうがよいでしょう。
単身者の引っ越し料金が安いのは10月
単身で引っ越しする場合、おすすめは10月です。単身者が10月に引っ越しを依頼すると、約3万円で済む可能性が高いです。
年末年始のシーズンも引っ越し費用を安く抑えられるので、おすすめです。12〜1月であれば、荷物が多い場合でも4万円ほどで引っ越しを依頼できるでしょう。
荷物が少ない人は、36,000~38,000円ほどで引っ越しができます 。都合を調整できるのであれば、なるべく10月か12〜1月の時期に引っ越しをしてみてはいかがでしょう。
家族の引っ越し料金が安いのは12月
家族の場合は、12月がとくに安く引っ越しできます。単身者と同じように、家族で引っ越しをするケースでも10〜1月が最も費用を抑えられるでしょう。
とりわけ安く引っ越せるのは、12月でしょう。12月に引っ越しをする場合、2人暮らしでは75,000円ほどとなります。3〜4人家族では、8万円台での引っ越しが可能です。
12月に引っ越しをする場合の細かい料金相場は、2人家族が76,050円、3人家族が83,859円、4人家族が79,169円です。
引っ越し料金が安い曜日・時間帯
引っ越し費用が安く済む時期を紹介してきましたが、続いて、より詳細な面をチェックしていきましょう。引越し費用は、曜日や時間帯によっても大きく変動する場合があります。曜日や時間帯ごとの目安をお伝えします。
【平日・土日・祝日】料金が安いのは?
引っ越し費用が安くなる曜日は、平日です。引っ越しを平日に設定することで、費用を安く抑えられます。土日と祝日は学校や多くの会社が休みのため、引っ越しの依頼が多く、そのぶん料金が高くなる傾向があります。
単身で引っ越しを依頼する場合は、曜日による費用差はそれほど大きくありません。単身者がお得に引っ越しをするのであれば、午後以降に依頼するとよいでしょう。平日の午後は、引っ越しの依頼が少なくなる時間帯なので、費用がより安く設定されている可能性があります。
また、引っ越しの時期がどうしても繁忙期になってしまう場合は、平日に引っ越しを依頼すると、繁忙期であっても少しは費用が安くなるでしょう。
午後12時~15時が安い
安く引っ越しを依頼できる時間帯は、午後12〜15時です。午後12〜15時が安くなる理由は、依頼が落ち着いている時間帯だからです。
逆に依頼が集中している時間は、午前中です。午前中は「できるだけ引っ越しを1日で終わらせたい」と希望する人が多く、予約も埋まりやすいでしょう。
そのため午前中と午後では、引っ越し費用に大きな差が出やすくなります。ほとんどの場合、引っ越しは午前中に集中するため、日程や時期によっては希望した時間帯通りの作業が難しくなりますが、あえて午後の引っ越しを依頼すれば希望が通る可能性も高いでしょう。
さらに午後であれば、引っ越し費用の値引きに応じてもらえるケースもあります。「午前と午後で見積もりの金額が変わらない」という場合であっても、午後の引っ越しを希望すれば値引きしてもらえる可能性はあるので、一度交渉してみる価値はありそうです。
引っ越し料金を安く抑えるコツ
引っ越し費用をなるべく抑えるためには、時期を選ぶほかにも手段があります。費用を安くするためのコツを押さえて引っ越しの段取りを組めば、当初の予算よりもはるかに安い費用となるはずです。
見積は複数取る
費用を安く抑えるには、まず引っ越し費用の見積もりをきちんと取りましょう。さらに1社の見積もりで決めず、複数社の見積もりを取ることがとても重要です。
引っ越し費用は、時期や曜日、時間帯によって大きく変動します。さらに、依頼する引越し業者でも費用は大きく異なるのです。「引越し費用はそれほど大きく変わらない」というイメージは誤りなので、業者選びは慎重に行いましょう。
「どのような業者を選べばよいのか分からない」という場合は、さまざまな引っ越し業者の見積もりを一括で行ってくれるサービスを利用するのも有効です。
一括見積もりサービスを利用すれば、1軒ごとに見積もりを依頼する必要がないので、とてもラクに見積もりを比較できます。自分の引っ越しの特徴に合わせて、安く依頼できる業者が明確になるため、効率的に引っ越しを進められるでしょう。
不用品を買い取ってもらう
費用を安くするためには、荷物を減らすことも視野に入れるとよいでしょう。荷物が多ければ、それだけ引っ越しにかかる費用は増加します。
反対に荷物が少なければ、そのぶん引越し費用は安く済むので、費用が高くなる時期であっても比較的リーズナブルに引っ越せる可能性があります。
荷物を減らすには、買取業者を利用しましょう。不用品を買取業者に出すことで、受け取った買取金額を引っ越し費用にまわすことも可能です。
とくに、家電や棚などの処分に困るものは、粗大ゴミとして処分すれば別途費用が必要になります。なるべく費用をかけないためにも、不用品をお金に変えられる買取業者を頼ることをおすすめします。
「思い入れのあるものだから使う人の顔が見えるほうがよい」という場合は、身内や友人に無償で譲ったり、買い取ってもらったりする方法もあります。 いずれにせよ、引っ越しを安く済ませるには不用品をなくすことが重要です。自分の納得のいく方法で、引っ越し当日までに不用品をできる限り減らす努力をしてみましょう。
まとめ
引っ越し費用を安くする最大の手段は、時期を見極めることです。繁忙期ではなく通常期を選べば、場合によっては繁忙期の半分以下の費用での引っ越しが可能です。
どうしても繁忙期での引っ越しになってしまう人は、安くなる曜日や時間帯などで対応することも視野にいれましょう。また、さらに費用を安く抑えたいのであれば、複数社から見積もりをとったり、不用品を減らしたりする方法もあります。
とくに不用品を減らし、なるべく荷物を少なくして引っ越したい人は、シェアハウスへの入居もおすすめです。シェアハウスは設備面が整っており、新たに家電などを購入する必要はありません。物件探しの際は条件を確認し、安く引っ越しができそうなシェアハウスもチェックするとよいでしょう。