孤独とは、精神的な拠り所となる人や心の通じあう人などがなく、寂しいこと、つまり自分がひとりであると感じている心理状態のことを指します。 孤独を感じるのは悪いことではないはずなのに、不安を積み重なることで、心や体に症状が表れてしまうこと もあります。
何を持って孤独と感じるかは人それぞれですが、孤独を軽減するためには「つながり」を実感できることが重要 です。新生活はストレスを感じやすく、不安に思う人が多くいます。負のスパイラルにはまらないために、孤独を感じやすい原因や克服する方法を知りましょう。
上京で孤独を感じる理由
上京すると生活環境や生活リズム、人間関係など、今までの生活と一変します。新しい生活に刺激を貰うとともに、多くの人が不安や孤独を感じやすくなります。 なぜ孤独を感じてしまうのか、理由をいくつか紹介します。
話し相手が身近にいない
ひとり暮らしを始めると料理、洗濯、掃除など、身の回りのことをすべて自分でこなさなければなりません。自由に過ごせるのと引き換えに、ひとりで過ごす時間も多く、その日起きた嬉しい出来事やつらい出来事などを、誰かと直接共有することが難しくなります。 今まで家族や友達と楽しく過ごしていた時間が多かった人ほど、昔を思い出し、比較してしまうこともあるでしょう。
遠方からひとりで出てきたとなれば、近くに親しい友達もおらず、気軽に地元へ帰ることもできず、寂しさを実感しやすいです。
人見知りで自分から話しかけにくい
人見知りの性格だと、新しいコミュニティを築くのが難しいです。また、親しくなるまでに長い時間を要する人が多く、慎重になりすぎてしまい、なかなか行動に移せない人も多いでしょう。 その状態が長引けば長引くほど、新たに行動するのが億劫になってしまい、学校や職場と家を往復するだけの単調な生活に慣れて、自らひとりになる状態を作り出してしまいます。ひとりの時間が増えれば増えるほど、孤独に感じてしまうことも増え、悪循環を引き起こします。
時間を持て余している
学校や職場と家を往復するだけの単調な生活に慣れ、趣味など打ち込めるものがないと、休みの日をどう過ごせばよいのか分からなくなり、時間を持て余す状態になります。暇な時間にSNSを楽しむなかで、他人と自分を比較してしまい、いろいろなことが頭をよぎって、不安を増幅させてしまう可能性が高いです。
また、不安が増幅したことにより、やる気の喪失や体調を崩してしまう人も少なくありません。
ひとり暮らししたことがない
初めてのひとり暮らしは、楽しいことがある反面、わからないことや不安なことも多いです。慣れない家事や住んでいた場所との地域差など、些細なことを気軽に相談できる相手がいればよいですが、相手の都合次第では、頻繁に連絡が取れないことやすぐに解決しないこともあります。
近くに頼れる人がいないことで心細さを覚え、今後のひとり暮らしに気が滅入ってしまうこともあるでしょう。
体調を崩しても頼れる人がいない
ひとり暮らしに慣れていないと、薬や体温計など、必要な備えがないことに、体調を崩してから気付く人も多いです。すると体調の悪いなか、自分で薬や食事を買いに行かなければなりません。
流行り病など、長期間寝込む場合は、身の回りのことをこなすことさえ一苦労です。また、体調が悪いときは心も不安定になりやすく、看病してくれる相手がいないと寂しい気持ちが膨れ上がります。
孤独なときに避けるべきこと
孤独を感じているのにもかかわらず、我慢し続けていると、徐々に心身共に疲弊してしまいます。また、知らずしらずのうちに不安を増やしてしまい、自分を苦しめてしまうかもしれません。
そうならないために、孤独を感じたとき、避けるべきことを紹介します。
人との関わりを遠ざける
先述したように、ひとりでいる時間が長いと寂しさが募りやすいです。ひとり暮らしをしたい理由に自立が多く挙げられますが、自立するために自分ひとりで解決しなければいけないと思い込み、人に頼れず関わりを遠ざける人もいます。
孤独感を感じるときにこそ、人に会って新しいつながりを築くことが重要です。
一人でゆっくりと過ごすことも大切ですが、定期的に人と会って、気持ちを発散できる環境を整えましょう。
自分と他人を比べる
孤独を感じると自分に自信がなくなっていきます。そんなときほど、隣の芝生は青く見えてしまうのです。
とくに、SNSなどは手軽であるがゆえに目に入りやすく、気分が落ちていると、他人が魅力的に見えやすく、劣等感に苛まれやすいです。 心に余裕がないときは、意識的に距離を置くようにしましょう。
お酒やギャンブルで孤独をごまかす
適度なお酒はストレスの軽減につながりますが、アルコールには中毒性があるため、寂しいからといってお酒に逃げるのは危険です。過度の飲酒は人に迷惑をかけたり、二日酔いで体調を崩したりと悪い影響も大きいです。
また、ギャンブルも同じく中毒性があり、はまりすぎると抜け出せなくなります。調子よく勝てることがあったとしても、勝ち続けることは難しく、最悪の場合、借金を背負ってしまう場合もあります。
不規則な生活を送る
ひとり暮らしは自由に生活できるため、どうしても生活リズムが乱れがちです。不規則な生活を繰り返すと体のリズムが崩れ、精神面を不安定にさせる原因にもなります。
とくに、夜は寂しさや孤独を感じてしまいやすい人が多いため、夜更かしのしすぎには注意し、規則正しい生活を心掛けましょう。
孤独を克服する方法
孤独を感じた時には我慢するのではなく、自分なりの発散法・対処法を作るのがよいでしょう。実践することで、孤独を感じにくい環境作りや新生活の楽しさを再確認できます。
では、孤独を克服するための方法をいくつか紹介します。
夢中になれる趣味を持つ
没頭できる趣味を見つけると、暇で持て余していた時間を、有意義な時間に変えられます。これまで挑戦してこなかった物事でも興味がないことはなかなか手に付きにくいですが、 まずは気軽な気持ちで始めてみることで、新しい「く好き」なものを発見したり、趣味をきっかけに身近に友達ができたりするでしょう。
趣味を楽しみ、好きなものを共有できる相手がいることでれば、寂しさを感じることがあっても乗り切れます。
ペットを飼う
寂しさを満たしてくれるのは、人間だけではありません。可愛いペットは一緒にいるだけで癒してくれます。また、ペットを飼うことにより、家に帰ってもひとりじゃないのは心の拠り所になります。
大切な存在が近くにいることで、学校や仕事もより一層頑張れたり、散歩で外出することにより、気持ちもリフレッシュしたりするでしょう。
シェアハウスに入居する
シェアハウスでは、リビングやキッチンなどを共有して使うところが多いため、生活のなかで人との触れ合いが自然に多くなります。風邪を引いたときや困ったときに、助けを求められるのは嬉しいことです。
また、時間を合わせれば、共有スペースでご飯を食べることもできるので、楽しいひと時を一緒に過ごせます。時間をたくさん共有すること、でシェアハウスをきっかけに、心から信頼できる友達に出会うこともあるでしょう。
シェアハウスの多くは基本的な家具家電が揃っており、生活費の節約にもなるのは魅力的です。
まとめ
新しい環境では不安や寂しさを感じることも多いですが、充実した生活環境を築き楽しい毎日を送りたいですよね。新生活は刺激が多いですが同時に孤独を感じやすいと、前もって知っておくことで、不安を減すことや不安を感じたときにすぐ対処できます。
そして、それは誰にでも起こりうることであり、向き合うことで自分が成長するチャンスにもなります。ただ孤独を感じない環境を作るのまで、不安を抱えたまま過ごすのは辛いものです。
ひとりで居ることが辛い人は、シェアハウスを検討してみましょう。居住者同士で自然にコミュニケーションを取る機会が出てくるため、新しい交流が生まれ「つながり」を実感し、寂しさを感じている暇は無くなるでしょう。
寂しさを減らすには自ら行動あるのみです。新しい場所での生活を心から楽しむために、ぜひ参考にしてみてください。