進学や就職をきっかけに親元を離れ、一人で生活を送るのは、人として大きな成長を促してくれる貴重な経験となります。
一人暮らしをするうえで、避けてとおれないのが、賃貸の審査です。審査に合格しなければ希望の部屋を借りられないため、審査期間中多くの人が不安を抱えながら過ごすことになるでしょう。
今回は、そんな賃貸の審査について、審査の日数や流れについて紹介します。どのようなポイントを押さえれば審査がとおりやすくなるかについても取り上げるため、ぜひ最後までご覧ください。
入居審査とは
そもそも、入居審査とは、何のために行っているのかご存知でしょうか。簡単に説明すると、貸主が借主をどのような人物か見極め、部屋を貸し出すか決めるために行われます。
自身が貸主になったとして、どのような人物に部屋を貸したいか考えると、わかりやすいでしょう。部屋を綺麗に使ってくれて、かつ家賃を滞納しない人に部屋を貸したいと思うはずです。借主が安心して部屋を貸し出せる人物であると判断されると、審査に通過し、部屋を借りられます。
審査にあたって準備するもの
審査を行うにあたって、申込書と身分証明書の準備は必須です。申込書には、契約者本人の情報や連帯保証人の情報などを記載します。身分証明書は運転免許証や健康保険証、パスポートなどを提出すれば問題ありません。
無事に審査に通過したあとは、住民票や印鑑証明証、収入を証明する書類が必要になります。収入は、源泉徴収や確定申告書を見せることで証明可能です。
また、審査の前に申込金を払う場合がありますが、契約が成立すれば戻ってきます。万が一審査に落ちたり、契約が不成立になったりしても、申込金は戻ってくるため、安心してください。
入居審査期間の目安
基本的に、入居審査は賃貸物件を借りる際に、必ず受けなければなりません。そんな入居審査の期間の目安について紹介します。
一般的には3~10日
入居審査は、3〜10日で終了するのがほとんどです。申し込みの流れとしては、不動産会社が、まず大家さんに審査に必要な書類を提出し、大家さんが書類の確認と、関係各所への連絡を終えると、審査の結果が発表されます。
また、保証会社を利用する場合は、保証会社の審査も行われますが、基本的に連帯保証人がいれば必要のない工程です。そのため、ほとんどの人は1週間前後で結果を聞けるでしょう。
審査が長引く理由
一般的な入居審査は、最長でも10日かかりますが、さまざまな要因によって、審査が長引いてしまうケースもあります。
どのようなときに審査が長引いてしまうのか、順番に紹介します。
提出書類の不備
必要書類が揃っていない、または記載内容に誤りがある場合、その時点で審査はストップしてしまいます。書類は小さなミスでも、不動産会社の代筆を不可とする管理会社も多く、本人が書き直さなければならないケースも珍しくありません。
とくに、勤め先の住所や電話番号の記載ミスは発生しやすいため、書類に記載する前に、会社のホームページで正しい情報をチェックしておきましょう。
各所との連絡が取れていない
入居審査を行うのは、不動産会社ではなく、大家さんと管理会社です。そのため、土日や祝日など、管理会社の休みを挟む場合、関係各所との連絡が取れず、審査はどうしても遅れてしまいます。
もし、土日や祝日を経過しても連絡が来ないのであれば、不動産会社と大家さんの間の連絡ミスの可能性を考慮し、一度不動産会社に連絡を取るようにしましょう。その際、不動産会社に連絡が遅れている原因もしっかり説明してもらえると安心です。
不動産会社・管理会社の繁忙期
各業界に繁忙期があるように、不動産業界にも繁忙期があります。不動産業界の繁忙期は、新生活の準備期間でもある1月から3月ですが、この時期はどうしても人手が足りず、入居審査の連絡も遅れやすいです。
また、年末年始やお盆も、不動産会社は休みになっている場合が多く、その間審査はストップします。また、不動産会社が営業をしていても、大家さんや管理会社が長期休暇で不在のときも、連絡は遅れると思ってください。
入居審査の連絡を遅らせないためには
入居審査は遅れるときは、どうしても遅れるものですが、審査をできるだけ早く終えてほしい人もいるでしょう。そこで、入居審査の連絡を遅らせない方法を紹介します。
あらかじめ必要書類をまとめておく
先述していますが、入居審査が遅れる原因で、一番多いのが書類の不備です。書類の書き直しをしている間に、ほかの入居希望者の審査が通過してしまうと、新しい部屋を一から探し直す羽目になります。
そのため、提出する必要書類はあらかじめまとめておきましょう。自分で提出する書類のリストを作成して、提出直前にチェックすると確実です。また、不動産会社によっては、提出する書類のリストを渡してくれるため、有効活用しましょう。
急いでいる旨を伝えておく
時間がないときは、不動産会社に急いでいる旨を伝えるのもひとつの手です。状況によりますが、不動産会社経由で、保証会社や大家さんから即日返事をもらえる可能性があります。
ただし、繁忙期はどう頑張っても急げないため、賃貸にこだわらない人は、シェアハウスも検討してみましょう。シェアハウスは入居審査が比較的迅速で、空室があれば賃貸物件より早く入居できる物件もあります。
入居審査で見られるポイント
入居審査を行う管理会社や大家さんが、どのようなポイントを見ているのか紹介します。審査の通過率を上げるためにも、ぜひチェックしてください。
支払い能力
大家さんが一番避けたい事態は、家賃の滞納です。当然ですが、大家さんは家賃収入で生活しているため、支払いが滞れば大家さんの収入がなくなります。
そのため、借主の支払い能力は、審査時とても重視されており、フリーランスやアルバイトなど、収入が不安定な職業の人が、賃貸の審査に落ちやすいのはこのためです。ただし、収入面に不安があっても、貯蓄が十分にあると認められると、審査を通過する可能性が上がります。
保証会社の利用可否・保証人の有無
物件を借りる際は、個人の連帯保証人か、保証会社の保証をつけるのが一般的です。個人の連帯保証人の場合、保証人の年齢や年収も審査の対象となります。保証人の収入が不十分であったり、収入が十分でも、年齢が高齢で健康状態に問題があったりすると、審査は通過できません。
昨今は、保証会社による保証を認めている貸主も増えているため、保証人を用意できない場合は、保証会社を利用しましょう。ただし、保証会社を利用するためには、追加で費用を払う必要があります。
社会的属性
社会的属性とは、その人が社会においてどのような立場にいるか、どのような存在なのかというものです。属性は社会人や学生などに分類され、審査の対象として重視されています。
例を挙げると、無職や反社会勢力に所属している人は、ほとんど審査にとおりません。これは、家賃の滞納や入居者同士のトラブルなどを招く可能性が、通常よりも高いと判断されているからです。
本人の人柄
借主の人柄も重要な審査項目です。貸主の立場からすると、近隣住民に迷惑をかけず、部屋を綺麗に使ってくれる人に部屋を貸したいと思うでしょう。
不動産会社は、最初の電話から物件案内時の会話、申し込みのやり取りなどから借主がどのような人間か総合的に判断します。そのため、物件を探す際は、言動にいつも以上に気を配るようにしましょう。また、衣服もチェック対象に入る場合もあるため、身なりも整えておくことをおすすめします。
まとめ
以上、賃貸の審査にかかる日数や、審査のポイントなどについて取り上げてきました。賃貸の審査は、社会常識をきちんと守っていれば、基本的に収入面以外の問題で審査を通過できなかった、という事態は発生しません。
とはいえ、できるだけ早く一人暮らしをしたい、しなければいけないという人も一定数いるでしょう。
シェアハウスは、一般的な賃貸と比較すると審査がスピーディーで、空室次第では早急に入居可能な物件もあります。
また、FRESH ROOMは1か月からの短期契約も可能なため、さまざまなシーンに合わせて、お気軽にご利用いただけます。ぜひ一度、お問い合わせください。