家族や恋人との喧嘩による家出、退職し寮に住み続けられず期限までに出ていく必要があるなど、さまざまな理由で一時的な住まいとしてネットカフェを選ぶ人がいます。なかには、仕事や家が決まらず、ネットカフェ生活から抜け出せずに長期滞在している人もいます。
本記事では、ホテルではなくネットカフェを選ぶ人がいる理由や、利用するメリットやデメリットについて、さらにはネットカフェ生活から抜け出す方法を詳しく紹介します。
ネットカフェ生活のメリット
インターネットカフェとは、有料でインターネットにアクセスできるパソコンを利用できる施設のことで、宿泊施設ではありません。しかしながら深夜でも営業しているため、終電を逃したときなどにホテル代わりに使用したことがある人もいるのではないでしょうか。
なぜ、ホテルではなくネットカフェを生活拠点にしているのか、メリットをみていきましょう。
ホテルより安い値段で長期間滞在できる
地域や室内設備によりますが、ビジネスホテルの宿泊料金は1泊あたり6,000円~10,000が一般的です。一方、ネットカフェでナイトパックを利用すると夜間8時間の滞在で1,500円〜2,500円程度に抑えられます。また、長期の利用を想定した料金プランや、滞在時間中に出入りが自由にできる店舗もあります。
やむを得ずネットカフェに滞在している人は、費用をできるだけ最小限にしたいと考える人も多いでしょう。一晩を安価で過ごせる場所は好条件といえます。
いつでもインターネットが使える
現代社会で情報を集めようとすると、インターネット環境は必要不可欠です。ネットカフェは当然のことながら、インターネットが完備されており自由にネットを使用できます。そして、パソコンが自由に使用できるだけでなく、連絡手段として必要な携帯電話を充電できることもメリットといえます。
マンガやDVDが見られる
ネットカフェには、漫画・ゲーム・動画視聴などの娯楽がたくさん揃っています。空いた時間を有意義に過ごせるのは大きなメリットです。また、ソフトドリンクが飲み放題であることがほとんどです。店舗によってはソフトクリームも食べ放題の場所もあり、飲食代を節約できることもメリットのひとつです。
ネットカフェ生活のデメリット
ネットカフェは夜間も営業しているため、宿泊目的で使用することも可能ですが、一時的な滞在を目的としているため、長期間暮らすとなると不都合に感じることが多くあります。一時的な避難場所として利用していたものの、抜け出せずにいる人はデメリットを知ることから始めましょう。
安心してくつろげない
完全個室の部屋なら周囲の音は気になりにくいかもしれませんが、ネットカフェのほとんどが完全に区切られた部屋ではありません。防音設備が整っている訳でもないため、隙間から足音や話し声がダイレクトに聞こえます。
また、フロアが性別によって分けられていたり、部屋に鍵がついていたりするところもありますがいずれも簡易的な設備です。どうしても周囲に気を配ることが多いため、疲れが取れにくいでしょう。
運動不足から健康状態が悪化しやすい
フラットタイプの部屋で足を伸ばして寝転がれたとしても、スペースは限られています。限られたスペースの中で座ったり寝転がったりして過ごすため、運動不足になりやすいでしょう。さらに、ドリンクバーが飲み放題であるが故にジュースをたくさん飲んでしまうと、糖分の取りすぎによる健康面の悪化に繋がる可能性があります。
意外と費用がかさむ
1泊2,000円前後で利用できるネットカフェですが、長期滞在すると割安感が薄れます。シャワーやコインランドリー、冷蔵庫利用のオプション料金などを含めると、1ヶ月の生活費は高くなります。
また、基本的に外食となることもコストが高くなる原因のひとつで、結果的に通常の賃貸物件に暮らすのとほぼ変わらない生活費となることも否めません。
暮らしに必要な設備が足りない
シャワー、ミニ冷蔵庫、コインランドリー付きの店舗もありますが、ベッドやお風呂、布団、収納スペースなどの設備は無いため、長期的に暮らすには設備が不十分と言えます。
また、壁に囲まれ窓が無いことや、生活必需品を狭いスペースに置くとなるとくつろげるスペースはさらに狭くなり圧迫感が生まれます。初めのうちは快適であったとしても、徐々にストレスが溜まってしまう可能性が高いといえます。
仕事や住まいが見つかりにくくなる
ネットカフェが生活拠点になると住所不定状態になるため、家や仕事を見つけにくくなってしまいます。さらに、年金や税金関係の書類が受け取れず、知らない間にかなりの額を滞納してしまったり、身分証明書の更新ができなかったりと不都合な状況が積み重なってしまいかねません。
そうなってしまうと、自力で生活を立て直すのは困難になりかねないことを十分に理解しておく必要があります。
ネットカフェ生活を回避する方法
定住する住居がなく、寝泊まりする場としてネットカフェを利用する人をネットカフェ難民と呼ばれます。この状態が続いてしまうと最悪の場合、路上生活状態になってしまう可能性もあります。
ネットカフェ生活から抜け出すための方法をみていきましょう。
住み込みで働ける仕事を探す
ネットカフェ生活から抜け出すためには住居が必要となります。住居と仕事をどちらも探している場合は、住み込みで働ける仕事を見つけることで、一気に生活を立て直すことができます。
しかしながら、住所不定状態になっていたり、携帯が止まっていたりすると、自力で仕事を見つけるのは簡単ではないことを頭に入れておきましょう。
役所で相談して生活保護を受ける
まずは、近くの役所の生活相談窓口に行って現状を相談するという方法がおすすめです。役所では仕事や家を探すサポートを受けられたり、無料で泊まれる場所を紹介してくれたりするため相談しに役所に行きましょう。
また場合によっては、生活保護の申請も視野に入れることも必要です。生活保護の申請を検討する場合は、最寄りの市役所や区役所の福祉事務所に相談してください。
シェアハウスの利用を検討する
ネットカフェ難民でも身分証明書と定期的な収入があることを証明できる書類があれば家は借りられます。しかしながら、一般的な賃貸物件の初期費用は高額となるため、貯金が無ければなかなか難しいでしょう。
シェアハウスならば、設備が整っており準備するものが少なく、初期費用が安く済ませられるため、ネットカフェ生活から抜け出せる可能性があります。すのにうってつけです。
シェアハウスで暮らすメリット
シェアハウスは、近年注目を集めているライフスタイルです。自室以外のリビングやキッチン、バスルーム、トイレなどを複数人で共有して暮らします。
今回、シェアハウスをおすすめするポイントをいくつか紹介します。
住まいにかかる費用を抑えられる
シェアハウスはリビングやキッチンを同居人と共有するため、同じエリアにある周辺の相場と比べて、家賃が安くなる傾向があります。さらに、敷金・礼金、仲介手数料が不要な物件が多く、引っ越しに必要な初期費用を抑えることが可能です。
家具や家電を買いそろえる必要がない
共有スペースには冷蔵庫・洗濯機、電子レンジといった家具家電が完備されているため、自分で買い揃える必要がありません。物件によっては、部屋にベッドやカーテンなどの生活に必要なものが最低限用意されていることもあります。そのため自分の所有物が少なくても、初日から安心して暮らせます。
急病などの際も安心感がある
シェアハウスを通じて交友関係をつくり、気軽に相談できる人ができることもシェアハウスの魅力のひとつです。急病や万が一の災害時など、頼れる人が近くにいることは心の拠り所となるでしょう。
シェアハウスで暮らすデメリット
魅力の多いシェアハウスですが、全く知らない人と共同生活を送るため少なからずデメリットもあります。住み始める前にシェアハウスがどんなものか理解しておきましょう。
プライバシーを確保しにくい
基本的には自室が用意されているため、プライベートな空間を確保できますが、共有スペースは同居人全員が利用します。自室以外は常に人の目があり、一人暮らしとは勝手が違うことを頭に入れておきましょう。
ほかの居住者とトラブルが発生しやすい
シェアハウスは性別や年代だけでなく国籍も異なる人と暮らす可能性があります。利用目的もさまざまなため、自分の習慣や常識だと思っていたことが通用せずに、ストレスになることもあります。
些細なことが積み重なって同居人とトラブルに発展する可能性もあるため、お互いに気を配る必要があるでしょう。
ネットカフェ生活からの脱却は住まいの安定が鍵です。本記事では、費用をかけずに住まいを見つける方法を解説しましたが、新しい住まいで快適に生活するためには、Wi-Fi環境も重要です。こちらでは、シェアハウスのWi-Fi環境について、遅いときに確認するポイントと一緒に解説しますので合わせてご覧ください。
まとめ
ネットカフェは便利で滞在期間を楽しめる娯楽がたくさんある反面、長期滞在することで困ることが増えてしまいかねません。抜け出すための新しい生活にはシェアハウスがおすすめです。
FRESHROOMは、幅広いニーズに合わせたシェアハウスを都内中心に展開しています。また、スタッフも一緒になってあたたかい空間づくりをしており、居住者の皆様が家族のように、楽しく豊かな日々を過ごしていただける場所となるようサポートしています。
新しい交流が生まれるシェアハウスで新生活を始めてみてはいかがでしょうか。シェアハウスをお探しの際は、ぜひFRESHROOMをご利用ください。